鈴木奈々に小倉優子… 芸能界で「一般人夫」との離婚が相次ぐ理由とは? 「弱者びいき」と「カッコいいバツイチ女性ブーム」の影響か

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 一流芸能人とそうでない人を分けるのは、「不幸」が話題になるかどうかではないだろうか。

 YouTuberやインフルエンサーたちが稼ぎや美貌にものを言わせ、炎上狙いの成功譚を語る一方で、人気芸能人に増えたのは、「離婚」と「メンタル不安」のカミングアウトだ。あんなに恵まれているように見える人が、人知れぬ苦労を抱えていたなんて、と好奇心と同情を一手に集める。先行きの見えない経済不安が高まる時代ということもあって、ネガティブな反応より、共感や親しみを集めることも多い。人によっては、これをコンテンツとして活用している感もある。

 中でも女性有名人の離婚は、ひと昔前よりもずいぶんカジュアルに語られるようになってきた。最近とみに多いのは、一般人男性との離婚発表をする女性タレントたちだ。

 先日は、2年前に離婚していたことを番組内で発表した鈴木奈々さんが話題になった。今年に入ってからは、遊井亮子さん、篠田麻里子さん、遠野なぎこさん、熊田曜子さんらも離婚を発表。大学受験で耳目を集めた小倉優子さんや、ダイエットに成功した華原朋美さんも、昨年に離婚が報じられている。

 離婚に対しては昔ほど、タブー視されなくなってきたことも大きい。何より彼女たちは有名人として高い収入があり、男性に依存しなくてはならないような経済不安もない。むしろ最近は、経済的に自立した姿を見せるシングル女性の方が憧れを集めているのではないだろうか。昨年末に離婚を発表した美容家の神崎恵さんや、海外にお子さんと移住した杏さんやMALIA.さんなど、いきいきとしたライフスタイルを見せる女性たちの動画はいつも大人気だ。

 そうした時流に乗って、かっこいいシングルウーマンとしての再出発だと捉える人が多くても不思議はない。かつて「一般人男性」と結婚する女性有名人たちは、お金に目がくらんで結婚するわけじゃないのね、と好感度が上がる恩恵を受けていた。しかし女子アナらを始めとして、夫の職業が医者やら経営者やらと明らかになってくるにつれ、お茶の間も文字通りには受け止めなくなってきたようだ。一般人というけれど、それは芸能活動をしていないというだけにすぎず、有名人を口説ける経済力と精神力は一般的ではない男性のことでしょ、と。一般人夫との結婚生活に、昔ほどうまみを見いだせなくなってきたとあれば、離婚に踏み切りやすくなるのは当然の流れかもしれない。

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