JGTO青木功会長に資産4千億円の副会長がしかけた“クーデター” 凄絶な対立の舞台裏【スクープその後】
資産4千億円超
三木氏は、一代で靴の小売大手「ABCマート」を築いた新興財界人で、資産4千億円を超える大富豪としても知られる。かつて日本テレビの上重聡アナウンサーに2億円近いマンションの購入費や高級車・ベントレーを貸していたことが発覚するなど、タニマチとしても有名で、谷原選手会長ともスポンサー契約を結ぶなどの支援をしているという。
「そんな関係から、谷原さんが三木さんの意向に添い、そうした要求をしている――と青木会長ら理事会側はみた。理事会側は、これまでゴルフ界と縁が薄かった三木さんを理事、しかもいきなり副会長の要職に就けることには否定的だったのですが、谷原さんが選手会の意向だと主張するのに押され、その要求をのんだんです」(同)
“青木体制ではダメ”
青木氏の側には、民間の大物経営者を招けば、新たな知見が得られる、との期待があったのかもしれない。しかし、それはすぐに裏切られた。
「副会長になるや、三木さんはJGTOの運営に批判的な言動を繰り返すようになったんです。それも、理事に直接ではなく、事務局のスタッフや選手に対してです。いわく“青木体制ではダメだ”“自分に仕切らせたらツアーは5試合以上は増える”“俺の言うことを聞かないとクビだぞ”“理事の人数が多すぎる”といった具合に……」
JGTOでは、ITシステムの導入に1億円ほどの費用を使ってきたが、
「もし自分がやれば、5千万円で済んだ、とも。そして、上田専務理事が自分と親しい業者に頼んで私腹を肥やしたとまで誹謗するほどでした」
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