旧NHK党“泥沼内紛”はいよいよ最終幕へ 権力闘争の切り札に浮上した「党アイドル2期生」の素顔
党の代表権をめぐって勃発した政治家女子48党(旧NHK党)の内紛劇に、有権者の多くは食傷気味だ。しかし新旧党首の“舌戦”はエスカレートするばかりで、収束の気配が見えないどころか、内部での暗闘はより激しさを増しているという。
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対立の核心である「党首は誰か?」をめぐる司法判断は早ければ5月中旬にも下される見通しだ。
「4月9日、政治家女子48党の“真正な党首”を主張する大津綾香氏(30)が代表権の地位確認を求め、千葉地裁に仮処分を申し立てたことで法廷闘争はスタートしました。27日に最初の審尋があったものの、申立人の大津氏本人は出席せず“肩すかし”を食らった関係者は多かった。裁判所の決定は遅くても5月中には下る予定です」(全国紙政治部記者)
一方、4月7日に旧NHK党党首の立花孝志氏(55)が大津氏に代わる新代表として就任を発表した参院議員の斉藤健一郎氏(42)は審尋に出席。「大津氏には当事者適格がないとして、申し立ての却下を求めたと見られる」(同)という。
代表権にとどまらず、党のカネをめぐっても両者は激突。刑事告訴の示唆まで飛び出す事態となっている。
「刑事告訴」の応酬
4月20日、政治家女子48党に対する年3億3443万円の政党交付金のうち8360万円が同党指定の口座に振り込まれたが、入金先は大津氏が「不正な会計の証拠保全」のために「凍結」した口座だったと判明。
そのため立花氏は5月1日、自身のTwitterで「(大津氏は)1円も使えないし、使ってたら横領罪で告訴を検討」すると牽制。一方の大津氏も4月27日、「(立花氏が)行った犯罪行為については全件を取り纏め、刑事告訴の手続きを鋭意進めております」とTwitterに投稿。さらに同党副党首の丸山穂高氏(39)らに対しても「刑事追訴を検討します」と宣戦布告した。
「党の代表権について、丸山氏が“5月10日に党総会を開いて党員による議決で決着”をはかる方針を表明したところ、大津氏は〈党首である私が招集しているものではないので無効〉とした上で、丸山氏らが党員に対して送った招集通知の葉書が〈有印私文書偽造罪に抵触する可能性〉があると指摘。互いに歩み寄りの余地は見られず、対立は泥沼状態に陥っています」(同)
実はその裏で、立花氏サイドは秘かに“復権”への地歩を着々と固めていたのだ。
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