堺雅人の事務所独立騒動、“芸能界のドン” 田邊昭知社長が激白 「もう一緒に仕事なんてできないよ」【スクープその後】
7月クールで阿部寛との主演ドラマが
昨年末、俳優の堺雅人(49)が、20年以上所属していた大手芸能事務所「田辺エージェンシー」を退社、独立。同事務所の社長は“芸能界のドン”と呼ばれる田邊昭知氏(84)であるため、当初は「干されるのでは」など堺の今後を心配する声も多かったが、実際にはドラマにCMにと旺盛な活躍を見せている。今年1月、「週刊新潮」の取材に、田邊氏が語っていた舞台裏を改めて振り返る。
(以下、「週刊新潮」2023年1月19日号を再掲する。日付や年齢、肩書などは当時のまま)
***
【写真を見る】ギャラは月に1600万円? 番組終了が決まった大物MCとは
まだ正式には発表されていないものの、今年7月クールのTBS「日曜劇場」で、堺と阿部寛(58)が主演を務めるドラマが放送されると業界では早くも話題になっている。
「2013年に大ヒットした『半沢直樹』のプロデューサーが手掛けるといわれ、さらに、福沢諭吉の玄孫で、『半沢』の監督だった福澤克雄さんも制作陣に加わります。仮タイトルは『VIVANT』。TBS内での期待値も非常に高いです」(キー局幹部)
その堺は先頃、所属する田辺エージェンシーを退社し、独立したことが明らかになった。堺は04年、30歳の時に三谷幸喜脚本の「新選組!」(NHK)で知名度を高め、「半沢直樹」で大ブレークした苦労人だ。
「もう一緒に仕事なんてできないよ」
長年にわたる事務所のサポートがあったことは言うまでもないが、
「“独立して会社をやりたい”と彼が言うので、どうぞ、と。それだけです」
と語るのは、田辺エージェンシーの田邊社長。言わずと知れた芸能界の“ドン”である。
「それを言ってきたのは、昨年の6月とか7月ではないですかね」
半年前の出来事と明かすも、独立の理由を聞くと、語気を強めてこう続ける。
「理由はわかんないよ。マネジメントを自分でやりたいと言うのだから、そういう人を引き留めてもうまくいくわけないじゃない。もう一緒に仕事なんてできないよ。自分でやりたいって言うのにさ、“君じゃダメ、僕じゃなきゃ”って誰が言えるんですか。(日曜劇場は)TBSと堺君で直接やってくれとなっていて、うちは関わっていません」
堺の父に聞くと…
どこか突き放した口ぶりに、独立劇の“裏”がうかがえる。
実は、堺は13年前に自身を役員、実父を代表取締役とする会社を設立している。会社登記の目的欄には「演技者のマネージメント」など、芸能活動に関わる項目がズラリ。その父親を訪ねると、
「(独立は)本人から話がありましたけど、全然わかりません。私は名前だけ(の社長)ですから……」
独立当初にあった「干されるのでは」という声もなんのその、堺は今年7月クールのTBSテレビ日曜劇場「VIVANT」で主演を務めることが発表された。さらに、4月からは株式会社メルカリの新CMに出演するなど、勢いがとどまることはなさそうだ。