中居正広と香取慎吾の共演をSMAPファンはどう見たか 2人がファンを大事にしていると分かった根拠
「SMAPファンでよかった」
筋金入りのSMAPファンはオンエアをどのように受け止めたのだろうか。1991年9月、SMAPが「西武園ゆうえんち」で行った伝説のデビューイベントを観覧したという女性ファンに取材を依頼した。
「声を大にして言いたいのは、SMAPファンの“お行儀”が非常に良かったということです。番組内容は事前に告知され、1週間前には香取くんのゲスト出演が明らかになっていました。SNSなどで様々な憶測やデマが飛び交ってもおかしくなかったでしょう。ところがSMAPファンは、中居くんや香取くんの顔に泥を塗るような投稿は慎み、オンエアを大人しく待ち続けました。さすがSMAPファンと言いたくなるほど統制の取れた行動で、今回ほどSMAPファンでよかったと思ったことはありません」
オンエアが始まるとSNSは活発化し、Twitterでは「#まつもtoなかい」などの関連ワードがトレンドを独占した。
先に紹介した田辺氏の記事でも触れられているが、3人のトークは上っ面をなぞるような“予定調和”なものではなかった。むしろ中居と香取の“距離”を物語るような、緊張した空気が流れた瞬間もあった。
フラストレーション
田辺氏は記事の中で以下のように書いた。
《中居正広も、「今日のゲスト、香取慎吾さんです」と香取慎吾を呼び出して以降、気軽な接し方ができていなかった。公の場では「6年ぶりの再会」だったが、その空白だけが原因ではないようなぎこちなさがあった》
香取は《テレビのお仕事がなかなかないなか》、テレビで活躍する中居を視聴者として見ていた。自分もテレビに出たいが、オファーが来ない。テレビに中居が映ると《「チャンネルを変えたこともあった」と本音を漏らした》。
「SMAPファンは安易に中居くんを悪者にしないよう、常に自制してきました。新しい地図の3人も中居くんも同じように応援する。でも、そう心がければ心がけるほど、フラストレーションが溜まったファンも少なくなかったと思います。『まつもtoなかい』で香取くんは、そうしたファンの“口に出せない本音”を中居くんにぶつけてくれた。そして中居くんも、逃げずに真正面から向き合ってくれました。2人が心の底からファンを大切にしていることが伝わってきて、多くのファンが号泣したのです」(同・ファン)
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