茨城県が中国ではなく「台湾人旅行者」に力を入れるワケ “観光後発県”が投じるあの手この手

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 台北の地下鉄やバスが「茨城」に染まった。2023年の2月のまるまるひと月、台北を走る地下鉄の車両にラミネート広告が登場し、出勤客であふれる忠孝復興駅には、「開運茨城」の文字が躍り、イメージキャラクターとして台湾と日本のハーフとして現地では知られる渡辺直美の姿が溢れた。

 茨城は台湾華語では「ツーツェン」と読む。台北の人たちの多くはその地名を知らなかった。忠孝復興駅で電車を待つ人に訊いても、

「茨城(ツーツェン)ってどこ?」「日光があるところ?」「海があったっけ? 野菜が採れる所? 洪水が多いんじゃない?」
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