「戦力外危機」藤浪晋太郎、「最後の頼みの綱」は原巨人 オコエの“二匹目のどじょう”でNPB復帰なら「救いの手」の声

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リリーフ転向も不発で「他球団なら40人枠外」

 米大リーグ、アスレチックスの藤浪晋太郎(29)がリリーフ降格後も乱調が続いている。転向後1戦目こそ2回を1失点(自責点0)だったが、2戦目のレッズ戦は3連続四球に暴投が絡んで1回を2失点と制球難の悪癖がまたも顔をのぞかせた。短いイニングで全力投球できる役割に活路を見いだそうとしているものの、依然“ノーコン病”完治の見通しは立っていない。

 その4月28日のレッズ戦ではイニングまたぎとなった5-9の九回に連続四球を与えた。たまらずベンチからコーチがマウンドに向かう。だが、いつものように一度乱れた制球を立て直すことはできず、さらに連続四球を与え、押し出しで失点。後続には適時打を許した。繰り返される独り相撲に球団、ファンは我慢の限界に達しつつある。

 元選手のMLB解説者によると、藤浪の現状は他球団ならメジャー出場の前提となる40人枠から外されているほどの不振だという。

「困った時にストライクを取れる球がないのは投手としては致命的。ストレートは160キロを超えても、どこに行くか分からないようでは頼れない。ボールだけ速い投手ならマイナーにたくさんいる。リリーフとしても僅差では使えないし、このままなら敗戦処理しか任せられないだろう。選手層が薄いアスレチックスだから、メジャーにいられているだけ」

 マスコミやファンの注目度が高かった阪神から、米国に環境を変えることで生まれ変われるかもしれないとの渡米前の期待は幻想だった。先発から救援への配置転換という最後の策も不発に終わりつつある。

 救援は阪神時代にも経験した。特に2020年はシーズン途中に転向し、持ち前の160キロ超の速球で好投を続けた。しかし結局、長続きはせず、海を渡るまで制球難を克服した確信を持てないままだった。

「先発が駄目ならリリーフでというのは、いつか来た道。同じ結果を辿るだけではないか」

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