会社経営の父が急逝、継母とは不仲…「あなただけが頼り」と言っていた妻 今その言葉は嘘だったと感じる夫の苦悩

  • ブックマーク

 配偶者を傷つけるような「秘密」は墓まで持っていくべきなのか、あるいは正直に話して許しを乞うべきなのか。過去はともかく、結婚生活と並行しておこなわれていた「裏切り」だったらどうなのか。

 つい最近、妻の「秘密」を知った西川健造さん(58歳・仮名=以下同)は、「知りたくなかった」と言う。自身の人生まで否定された気分になったからだ。

 健造さんが、男友だちの紹介で由利子さんと知り合ったのは25歳のときだった。友人は芸術関係の仕事をしていた。芝居や音楽に興味のあった健造さんにとって、芸術を目指してがんばっている同い年の由利子さんはまぶしい存在だった。...

つづきを読む