元AKB・武藤十夢が語った「アイドル生活12年」 気象予報士とFPの資格を取得した理由
簡単ではなかったAKBと学生生活の両立
――成城学園は中学から。大学まで欠席に厳しい学校なので、AKBとの両立は簡単ではなかったのでは?
「大変でした(笑)。高校の場合、年に10日休んだら、アウトですから。大学も半期に4回までしか履修した授業を欠席できませんでしたので」
――それは厳しい。その上、AKB劇場のある東京都千代田区の秋葉原から世田谷区の成城学園までは電車で約40分かかります。学校まで電車で行くのが面倒になりませんでしたか。
「思いませんでしたよ(笑)。遠いと言えば遠いのですが、電車に乗っている間にやれることって多いじゃないですか。勉強とか。だから辛くはありませんでした」
――6歳年下の妹さんである武藤小麟さん(22)はチームAに所属する現役AKBメンバー。学校も成城大から同大院に進んだ。十夢さんを見習った?
「影響はあると思いますね」
――当然、仲は良いでしょうね。
「今は凄く良いです。でも、AKBに入りたてのころは仲が悪かったですよ(笑)」
――どこの姉妹、兄弟にも仲の良い時期、そうでない時期はあるでしょうね……じゃあ、小麟さんのAKB入りの際もとくにアドバイスはしていない?
「ええ。見て学んでくれる部分が大きかったと思います。成城で学ぶことを薦めたこともとくにありません。私を見て楽しそうだと思ったのでしょうね」
――今後のことですが、芸能人も資格や知識が問われる時代だと思いますか。
「いいえ、人それぞれだと思います。私はAKBというグループの中で、歌とかダンスで突出するのは難しいと感じたとき、目の前に資格と勉強がありました。頑張る方向性として、何を選ぶかだと思います。だから、必ずしも資格が必要とは思っていませんが、私の場合はこれで良かったと考えています」
――幼児教育に携わっているお父さんは若いころの一時期、俳優活動をしていました。何か影響していますか。
「とくにないですね。意識したこともありません。ただ、芸能活動への理解はありました。『やりたい』と言った時、否定されませんでした」
「私って現実と向き合ってきたんですよね」
――これからのビジョンは?
「知識を得ることが好きなので、勉強は続けていきたいです。でも、資格マニアになりたいわけではありません。勉強したことを生かし、一般の方とその道のプロの方を結び付ける橋渡しのような役割をしてみたいです。それと、天気もお金も身近なことなのに、ちょっと難しく感じられているので、分かりやすく話せるようになりたいですね」
――確かに天気予報士もFPも実は誰にでも関係する資格ですね。
「そうなんです。アイドルって、夢を与える立場であるはずなのに、私って現実と向き合ってきたんですよね」
――4月19日発売のファースト写真集「とむもよう」(小学館)にはどんな思いを抱かれていますか?
「写真集については、ファンの方からも『出さないの?』と言っていただいていたので、アイドルの集大成として出版できたのは凄くうれしいです。水着の撮影は4年ぐらいやってなくて、久しぶりでしたので、大人になった自分を見ていただけたらなって思います」
――当面の新たな動きを教えてください。
「今月から日本テレビの新しい朝の情報番組『DayDay.』(月~金曜、午前9時)で火曜日のコメンテーターをやらせていただいています。楽しいです。ほかの出演者の方とお茶の間で話しているような感覚なので。今後もいろいろな仕事をやらせていただき、さまざまなことを吸収できたらいいなぁと思っています」