「魔の2回生」武藤貴也元議員が監禁容疑で現行犯逮捕 知人に漏らしていた「カネじゃない、裏切りが許せないんだ」の真意

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他にも抱えていた金銭トラブル

 2012年の衆院選で、武藤容疑者は滋賀4区から自民党公認で立候補し、初当選。14年に再選を果たしたものの、翌15年に金銭トラブルが発覚。知人らに「値上がり確実な新規公開株を国会議員枠で買える」などと持ち掛けて約4000万円を集めながら、実際に株は購入されず、出資金の一部も返済されなかった。

 同問題の発覚後、武藤容疑者は自民党を離党し、17年の衆院選では立候補を断念。同期の安倍チルドレンとして、妻・金子恵美氏の出産入院中に不倫が発覚した宮崎謙介氏や「週刊新潮」で秘書へのパワハラ暴言が報じられた豊田真由子氏など、スキャンダルが噴出した経緯から「魔の2回生」と呼ばれた。

「今回の報道で初めて武藤さんが元国会議員だったと知った人間は私の周りでも多い。醜聞が付いて回るためか、自分から議員時代のことを話すことはありませんでした。実は逮捕10日前に話したのは今回の件に関することでなく、私の知人に武藤さんが貸したとされる500万円前後のお金の返済をめぐる相談でした。それ以外にも武藤さんがお金を貸し付けていた人間はいたようで、彼の周辺ではこの手のトラブルが常に付きまとっていた印象です」(知人)

 仮に金銭の貸し付けが事実であったとしても、“実力行使”に打って出て逮捕された事実は重い。「魔の2回生の筆頭格」との汚名の返上はまだ先になりそうだ。

デイリー新潮編集部

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