「根底にあるのはスタッフとの信頼関係」有田哲平が語る“しゃべくり”“脱力タイムズ”に活きるプロレスでの学び

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「プロレスファン」を増やすには

――プロレスで学んだことが今の仕事に活きている。それが面白いですね。番組を通して、有田さんの目標である「プロレスファンを増やす」のはどうすれば達成できるでしょう。

 今年は武藤敬司さんの引退試合であったり、プロレスファンだったら、絶対に行かなきゃいけないぞという試合が連発しているので、チャンスだと思うんです。

 プロレスを盛り上げていこうという業界全体の気持ちもすごく伝わるし、各メディアも一丸となってやっている感じもあります。僕らみたいな芸人が「アメト――ク!」や、このYouTubeで応援することで影響も多少出ると思いますが、それだけでは絶対跳ねていかない。かっこいい選手や面白い選手が出てくる。試合はオカダ・カズチカ対清宮海斗(※)のような興味を引く因縁マッチもある。芸人はあちこちでプロレスのことを語る。いろんなものが複合的に積み重なっていく必要があるのかなとは思います。

 そんなことをしていく中、もうすぐ東京ドーム大会がある、日本武道館大会があると「おお。じゃあ行ってみよう」となって、会場に行ったらプロレスにはまる。そうした良いサイクルが生まれてくるといいなと思っています。

※「オカダ・カズチカ対清宮海斗」
2023年1月21日の横浜アリーナ大会でNOAHの清宮海斗が新日本プロレスのオカダ・カズチカの顔面を蹴撃。2月21日の東京ドームで開催された武藤敬司引退興行でシングルマッチが組まれ注目を集めた。

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。現在は退社し雑誌、ウェブで記事を執筆。個人ブログ「OUTCAST」も運営中。Twitter:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部

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