ラーメン店長兼暴力団組長銃撃事件当日、神戸山口組の総会が 井上組長が語った言葉の真意は?
出席者は15~16名ほど
4月22日の午後、神戸山口組の総会が開かれた。出席者は15~16名ほどで、井上邦雄組長も顔を出したという。そこで発された言葉とは? 元山口組系義竜会会長の竹垣悟氏(現在は、暴力団組員の更生を支援するNPO法人「五仁會」を主宰)が解説する。
【写真を見る】亡くなった6代目山口組・3代目弘道会・湊興業の余嶋学組長との最後の別れ
奇しくもこの22日は午前11時すぎ、6代目山口組の3次団体で弘道会直参組織の余嶋学組長が経営するテールラーメン店で銃殺される事件が起こった日だった。その数時間後に総会が開かれたことになる。
総会出席者の名を挙げておくと、神戸山口組の舎弟頭で2代目西脇組の宮下和美組長、若中で西脇副組長組から直参に上がった西虎会の岡田豊会長、組織委員長で2代目安部組の元満志郎(もとみつしろう)組長、若中で村正会の村田恵嗣会長、そして若頭で中野組の小嶋恵介組長といった面々だ。
「2代目東生会の須之内祥吾会長は出席せず、来月にはカタギになるとのことで井上組長も了承済みだと側近から聞きました。舎弟で2代目松下組の岡本久男組長も欠席で、理由は病気だということです」
と、竹垣氏。
俺とルフィとの関連は
「井上組長はその席で、“個人的に言いたいことはたくさんあると思うが、組織のために頑張ってほしい”とのことを伝えたとのことです」(同)
まだまだ意気軒高、やる気満々というところだろうか。
「それとこの日とは別に、“俺とルフィとの関連は一切ない”と話しているようです。私もそれはないと見ています」(同)
これはもちろん、大きく報道された一連の特殊詐欺・強盗殺人事件との関連を指す。この件では、指示役のさらなる上役としてフィリピン在住の男性3人がここ最近クローズアップされている。フィリピン捜査当局のみならず日本の捜査当局もその動静にかなり心を配っているとされる。そして、3人のうちの1人が、井上組長と盃をかわしていることがわかる写真も存在していることは既報の通りだ。
「盃自体は間違いありません。が、一味の関与した犯罪に井上組長が関わったことはないと思われます。むしろ上役らの活動に井上組長の代紋が悪用されたと見るべきでしょう」(同)
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