極真空手・大山倍達の孫が仮想通貨詐欺で敗訴 尋問にも姿を見せず…

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 今年は極真空手の創始者、故・大山倍達(ますたつ)の生誕100周年。各地でその記念イベントが行われているが、折も折、節目の年に、彼の娘と孫が仮想通貨を巡る詐欺で敗訴していたことは知られていない。

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〈被告らは原告に対し、計1210万円を支払え〉

 東京地裁でそんな趣旨の判決が下されたのは、この3月28日のこと。4月には被告らが控訴し、舞台は東京高裁に移っている。

 大山倍達といえば、「牛殺し」。館山で牛と対決し、血を流しながらも角を折り、ノックアウトした一戦は伝説となっているが、その娘と孫は、裁判官によって断罪されていたわけだ。

 訴状によれば、原告は都内在住の元キャバクラ嬢と、その知人男性。被告は一般社団法人「大山倍達極真会館」と、代表理事・大山喜久子氏、並びに元理事である大山照羅(あきら)氏。それぞれ倍達の三女と孫に当たる。

極真会館も関知していた?

 事件の経緯は以下の通り。

〇2018年1月、極真会館は「マスコイン」なる仮想通貨の発行を発表した。その中心になったのは、照羅氏である。

〇照羅氏は、元交際相手の被害女性とその知人男性に、「マスコインは上場予定であり、そうなれば価値は5.5倍に」「母の喜久子は国際弁護士でJPモルガンやゴールドマンサックスも顧問先。それらも投資予定だから、価値は10倍にもなる」などとして、計1100万円を出資させた。

〇しかし、それらはすべて虚偽で、現在に至るまで上場されていない。

〇極真会館や喜久子代表理事も、それを半ば了解していた。

 というもの。典型的な仮想通貨詐欺の手法である。

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