【リブゴルフ】オーストラリア戦は大成功 日本でも超一流が集まる“ド派手な大会”開催の可能性

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 グレッグ・ノーマンCEOが率いる新興ゴルフツアーのリブゴルフは先週(4月21~23日)、オーストラリアのアデレードで今季4試合目を開催した。米国のテーラー・ゴーチが2位に3打差をつけて初優勝を飾り、チーム戦ではダスティン・ジョンソンがキャプテンを務める「4 Aces GC(フォー・エイシズGC)」が勝利した。今大会の成功は、リブゴルフの明るい未来を予感させる。【舩越園子/ゴルフジャーナリスト】

大盛り上がりのオーストラリア大会

 400万ドルのビッグな優勝賞金を手に入れたゴーチも、チーム優勝を飾ったジョンソンやパトリック・リード、パット・ペレス、ピーター・ユーラインも、それはそれはエキサイトしていたが、試合会場となったグランジGCに詰めかけた大観衆は、チャンピオンらを上回るほどの大興奮ぶりだった。

 オーストラリアはノーマンCEOの母国。グランジGCはノーマンがプロ初勝利を挙げた思い出のコースだが、大観衆の熱狂を生み出した要素は決してそれだけではなかったはずだ。

 リブゴルフは昨年6月の初戦を皮切りに年間8試合を開催。今年は年間14試合が予定されており、先週のオーストラリア戦は通算12試合目となった。だが選手たちは「どの大会よりも盛り上がっていた」「ギャラリーの人数もエキサイトぶりも最大だった」と口を揃えていた。

 別段、変わった演出などが行なわれたわけではない。出場選手の顔ぶれも今季は初戦から最終戦まで基本的には変わらないことが前提とされている。

 なぜ先週のオーストラリア戦はそれほどの盛り上がりを見せたのか。

実はゴルフ人気が高いオーストラリア

 大会が盛り上がりを見せた理由としてまず考えられるのは、オーストラリアはゴルフ人気が高いにもかかわらず、一流選手が集う大会に恵まれていなかったことが挙げられる。

 ゴルフ・ヒストリーを紐解けば、実は「発祥の地はオーストラリア」という説もある。真偽のほどは不明だが、ゴルフとの縁がきわめて深いことは確かだ。

 年間を通じて気候が穏やかで土地も広いおかげなのだろう。数多くのゴルフ場を擁し、ニュージーランドなどと併せた「オーストラレイジア」という男子プロツアーもある。その下には草の根のミニツアーなども開催されており、ジュニアゴルフやカレッジゴルフ、アマチュア大会なども多数開かれている。

 優れたゴルファーを輩出している全寮制のインターナショナルスクールもあり、出身者にはアダム・スコットやジェイソン・デイといたPGAツアーのスター選手もいる。そうした現実は、オーストラリアのゴルフ人気がいかに高く、いかに熱いものであるかを如実に物語っている。

 それなのにどうしたわけだか、米国拠点のPGAツアーや欧州拠点のDPワールドツアーの大会がオーストラリアで開催された例は皆無に等しい。プレジデンツカップが開かれたことは過去に3度あったが、そうした例はイレギュラーの開催にすぎない。

 だからこそオーストラリアの人々は、一流選手が競い合うゴルフの試合を、そしてスター選手のプレーを、「是非ともこの目で見たい」「そういうチャンスが欲しい」と長年にわたって渇望し続けてきた。

 いわばオーストラリアの人々は、スター選手が集うゴルフトーナメントの観戦の機会に「飢えていた」のだと思う。

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