医療法人「心和会」を潰した東大卒エリート医師の放蕩 愛人の実家用に2億円の一軒家も

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涙ながらに

 前理事長は、「積水ハウス地面師事件」の主犯格、カミンスカス操受刑者もかかわった兵庫県の瑕疵(かし)物件を高値掴みさせられたり、京都の再開発話に乗せられたりしていた。

「荒井さんは17億円の穴埋めをしなければ背任に問われかねないと、涙ながらに訴えました。そのうえで、私が26億円で取得した東京・亀戸のビルを利用させてもらえないかと持ちかけてきた。心和会がビルを相場の倍近い月額2700万円で10年間借り上げ、不動産デベロッパーに43億円で売却するというものでした」

 と同時に、ビルの取得代金と売却代金の差額17億円のうち12億8000万円を荒井前理事長に融通したという。実は、その背任紛いの取引をこの欄(「週刊新潮」2020年2月13日号)で取り上げたことがある。

「荒井さんは第2弾の記事の阻止(編集部注・もとより、第2弾の掲載予定なし)を菊水国防連合の田代会長に依頼しました。挙げ句、田代会長は新潮社側に話をつけたからと5000万円の謝礼を荒井さんに要求し、トラブルになったのです」

 このトラブルを利用し、前理事長はニセの証拠を作り出したのだ。

「週刊新潮」2023年4月27日号「MONEY」欄の有料版では、恐喝事件の経緯と荒井前理事長が借金を重ねた手口に加え、愛人への貢ぎ方について詳報する。

週刊新潮 2023年4月27日号掲載

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