国際霊柩送還士という過酷な職業を描く「エンジェルフライト」 毎回「思い込みを覆す」構図が絶妙
棺を開けると、隙間にトイレットペーパーのロールがぎゅうぎゅうに詰められていて、ぞんざいに扱われたご遺体は腐敗が進んでいる。あるいは銃撃による頭蓋骨陥没で顔が原形をとどめていない。決して美しくはない「死」の現実。風習や法律の異なる国との交渉や航空便の手続きも必須、タイムリミットもある。さらには遺族の怒りや悲しみを受け止めざるを得ない仕事。国際霊柩送還士という過酷な職業を描く「エンジェルフライト」を観た。主演は地上波に見切りをつけ、配信系に腰を据えたか、米倉涼子。...