日ハム「エスコンフィールド北海道」不人気のなぜ 専門家は「今はドブ板選挙をやるしかない」
スポーツ報知(電子版)は4月18日、「【日本ハム】3連敗で今季最多の借金7…空席目立つスタンドからもため息 新球場ワースト1万6606人」との記事を配信した。ここで重要なのはチームの成績ではない。北海道日本ハムファイターズの新たな本拠地「エスコンフィールド北海道」(北広島市)に空席が多いという指摘だ。
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エスコンフィールドは日本の伝統的な「野球場」ではなく、まさにアメリカ流の「ボールパーク」としてオープンした。「その魅力に惹かれて多くの観客が押しかけるはず」と予想していた野球ファンも多かったに違いない。
日ハム対楽天の開幕戦は、他球団より1日早い3月30日に開催された。お祝いムード一色だった当時、エスコンフィールドの魅力はどう報道されたのか、時事通信(電子版)が翌31日に配信した「熱戦堪能どこからでも 新球場、随所に工夫―エスコン」の記事から見てみよう。
《日本初となる開閉式屋根付き天然芝球場で、周辺施設も含めた総工費は約600億円。バックスクリーン後方の壁は全面ガラス張りで、日中は太陽光が差し込む》
《「TOWER11(タワー・イレブン)」と名付けられた施設を左翼席後方に配置。ここでは温泉やサウナも楽しめる。フィールドを一望できる球場一体型のホテルも開業した》
他に球場内の飲食施設が充実しているとの報道も目立った。ところが約1カ月後、夕刊フジ(電子版)は「日本ハム新本拠地、エスコンフィールドは『遠い、ビール売れない』 Uターン望む声」(4月21日)との記事を配信した。
記事のポイントは、【1】札幌市内から遠く、鉄道でのアクセスが悪い、【2】車で訪れても駐車料金が高く、球場の入り口から遠い駐車場も多い、【3】球場側もマイカー客が多いので利益率が高いビールが売れない、【4】平日ナイターは取引先との接待に使えない──の4点だ。
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