「佳子さま整形情報」も飛び交う“中傷サイト”に頭を抱える宮内庁 海外勢力関与の可能性は?

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常軌を逸した誹謗中傷も

 広報室は宮内庁総務課に属する。そのトップである総務課長・鈴木敏夫氏(51)は、昨年7月に警察庁から異動したばかり。警備局外事情報部国際テロリズム対策課長や、国際・サイバーセキュリティー分野を担当する長官官房参事官を歴任。新任の広報室長と同じく外事公安畑を経験し、警備局の王道を歩み警視総監まで昇り詰めた宮内庁の西村泰彦長官(67)の後輩でもある。

 宮内庁報道室は、「当該官職(広報室長)は、広報の充実を図るため、適材適所で配置したものです」

 と答えるのみだったが、再び先の記者に聞くと、

「長官以下、広報部門は警察官僚の強固なラインがきずかれたことで、情報管理のプロがSNSをはじめネット上の投稿などに対して、今後は毅然とした対応を取るメッセージだと受け取ることもできます」

 実際、ウェブ上には一般人が作成したと思しき皇室情報を専門とした“ニュースサイト”があまた存在している。多くはマスコミが報じた皇室記事を無断で転載し、秋篠宮ご一家などへの非難をコメントとして加えるスタイルが定番だが、常軌を逸した誹謗中傷に塗れたサイトもあるのだ。

海外勢力が関与している可能性

 ネット事情に詳しいライターが解説するには、

「直近で言えば、英国王の戴冠式に出席される紀子さまが、宮内庁次長の対応に激高して更迭を求められたという根も葉もない話や、ひどいものだと公務中の佳子さまのテレビカメラ撮影のタイミングに制約があったことを伝えた『女性自身』の報道を利用して、“佳子さまが整形手術に失敗”“執刀医に激怒”などと過激な見出しをつけるフェイクニュースもあります」

 結果的には、それらがSNSなどを通じて拡散され、多くの人々の目に触れることになってしまっている。

「これらを垂れ流すサイトに記載された運営会社の所在地は、どれも実体がなかったりサーバーが海外に置かれたりして、発信者をたどるのが困難です。過激な文言でアクセス数を増やして小遣い稼ぎをする愉快犯かもしれませんが、どこの誰かハッキリしない限りは、海外勢力が関与している可能性も捨てきれません」(同)

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