史上たった一人の珍記録 「全ポジション出場」&「全打順本塁打」を記録した“究極のユーティリティープレーヤー”

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中学1年以来の「捕手」抜擢

 1番から9番までの全打順で本塁打を達成した選手は、第1号の古屋英夫(1989年・日本ハム)から昨年の中村奨吾(ロッテ)まで計15人に上る。そして、この全打順本塁打に加えて、全9ポジション出場の珍記録をダブルで達成したNPB史上たった一人の“究極のユーティリティープレーヤー”が、ロッテ、オリックス、近鉄とパ・リーグひと筋に13年間プレーした五十嵐章人である。【久保田龍雄/ライター】

 前橋商エース時代の1986年夏の甲子園でベスト16に進出し、日本石油で3番打者として活躍した五十嵐は、91年にドラフト3位でロッテに入団した。...

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