映画で「ドクターX」卒業…再び女優業を柱にする米倉涼子が次の代表作にしたい作品

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国際霊柩送還士という仕事

 米倉は劇中で国際霊柩送還の専門会社「エンジェルハース」の女社長・伊沢那美を演じたがレビュー欄には、《反則 負け級の泣かせドラマ》《久々の国内ドラマで大当たり》《映画やドラマのような作り物でここまで泣いたのは初めて》などと続々と高評価が寄せられ、「シーズン1」としていることから早期の続編制作を希望する声もあがっている。

「『ドクターX』はオリジナル脚本で実際にはあり得ない“スーパーウーマン”の設定でした。役作りは米倉の思ったようにやればいいので、長く続けてくると、あまり意欲がわかなくなってくる部分はあるでしょう。それに比べ、『エンジェルフライト』は世の中の人は知らないけれど重要な仕事で、実在する会社の女性社長がモデルです。3月14日に行われた会見で、米倉は佐々さんの原作をかなり前に読んでいたことを明かしています」(同)

 その席で米倉は「国際霊柩送還士という方が世の中に存在するんだということを伝えていきたいと思っていたので、これは使命だなと思った」とオファーがあった時のことを振り返っている。米倉と「ドクターX」で共演し、同作でも共演した遠藤憲一は「誰よりも表現に対するこだわりがすごい」と米倉の役作りを絶賛していた。

 どうやら、現状で米倉は「ドクターX」よりも「エンジェルフライト」への熱量の方が勝っているようだが、本人の体調や取り巻く環境も大きく影響しているようだ。

「昨年、『シカゴ』の公演を急性腰痛症及び仙腸関節障害による運動機能障害と診断され、ドクターストップがかかったことから降板しました。そのため、ピンヒールで動き回る『ドクターX』のロケを長期間こなすのは厳しくなったのです。1話あたりのギャラは拘束時間が短い配信系の方が上で、テレビより表現に規制が少ないのも役者としてはひかれるでしょう。独立後もCMのオファーは安定していましたが、もう1本の柱にしようと思っていたファンクラブ『よねさんち』の年会費を5500円(税込み)と強気に設定したところ、会員数がまったく伸びず、女優業を柱にしていかないといけなくなりました。

 国内で腰を据える方針ですが、ヒット作のおかげで知名度は抜群ですし、制作側もプロモーションがやりやすいのでドラマの企画も通りやすい」(米倉に近い業界関係者)

 あたかも「ドクターX」の決めゼリフ、「私、失敗しないので」を地で行くかのような活動を続ける米倉だが、女優と事務所経営者の二刀流でも成功するか、注目だ。

デイリー新潮編集部

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