かまいたち山内 糖尿病薬を使った危険なダイエットを紹介して、動画は非公開に…報じられていない真実が

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医の倫理にも反する

今村:本来、糖尿病治療のために使用されるべき貴重な医薬品の一部が、個人輸入あるいは美容クリニックにおいて、“やせ薬”として不適切に使用されている実態があることに大変大きな懸念を持っているところであります。近年、承認されました糖尿病薬はたくさんございますけれども、その中でも“GLP-1受容体作動薬”を用いて、インターネット上で“GLP-1ダイエット”と広告をして自由診療を行っている一例がございます。健康な方が医薬品を使用するリスク、および医薬品適正使用の観点から、このような行いを禁止すべきであると日本医師会は考えております。特に“GLP-1受容体作動薬”につきましては、糖尿病治療におきまして、その処方に当たってはまず専門医ときちんと相談すること。投与初期には、下痢、便秘、吐き気などの胃腸障害の副作用が起こりうること等を紹介しております。さらに、これらの医薬品の添付文書には、妊娠している可能性のある女性には投与しないこと、重大な副作用としての低血糖、膵炎、腸閉塞や、薬によっては腎不全やアナフィラキシーなどのリスクがあることが示されています。医薬品はこうしたリスクがあるとしてもなお治療が必要で効果が期待される方に投与されるべきであって、国民の健康を守るべき医師が治療の目的を外れた使い方をすることは、医の倫理にも反すると考えています。

 なかなか強い口調だ。

バラエティ番組の企画だった

「今村副会長は昨年3月にも『“GLP-1ダイエット”と広告して自由診療を行っている医療機関がネット上に数百もある』と再度警告していました。製薬会社も《GLP-1受容体作動薬の適正使用に関するお知らせ》として、糖尿病治療以外の目的で使用された場合の安全性や有効性は確認されていないと明言。国民生活センターも『痩身をうたうオンライン美容医療にご注意』と題して“GLP-1ダイエット”でトラブルとなったケースを紹介していました。糖尿病の治療をされていた方をはじめ、こうした注意勧告を知っていた人が、山内の動画を問題視したのだと思います」

 そうした経緯を知らずに、山内は“俺だけ”などと言っていたようだ。とはいえ、これまで彼は肥満を気にして様々なダイエットを試みてきた。糖質ダイエットでは2カ月で10キロ痩せたこともある。なぜ、このようなダイエットに挑んでしまったのだろう。テレビ関係者は言う。

「実を言うと、民放バラエティ番組のダイエット企画として山内に紹介したことが発端なんです。ところが、よくよく調べるとコンプライアンス的に問題があるということで、その企画は放送中止になったそうです。しかし、山内は『せっかく進めていたのに放送しないのであれば、自分のYouTubeで流したい』と言い出して、詳細なダイエット動画を配信してしまったんです。ツッコまれるべくしてツッコまれた、大ボケをかましてしまったわけです」

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