86歳になった加山雄三 「長生きの秘訣は人に感謝する気持ちを持つことだよ」

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1時間のトークショーを繰り広げた

 4月11日に86歳の誕生日を迎えた加山雄三。その記念にラジオ「くにまる食堂」(文化放送)の公開収録に登場し、ファンを前に1時間余りのトークを繰り広げた。

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 加山の生まれた1937年といえば、日中戦争が勃発した年。苦労の多い時代であったことは間違いないが、その口から語られたのはむしろ、愉快な歴史的証言や逸話の数々だった。

ビートルズにすき焼きの食べ方を教えた

 たとえばビートルズが来日した際、加山が宿泊先のホテルを訪ねて交流を深めた、というのは有名な話だが、その時にメンバーにすき焼きの食べ方を教えたのだという。箸の持ち方、卵の使い方等々。

「ジョン・レノンがさ、椅子をどけて、テーブルに顎をのせて正座するんだよ。お行儀が悪いよって言ったら、『いいんだよ、俺はいま日本人の気持ちを味わっているんだ』だって」

 と楽しそうに当時の逸話を披露してくれた。

名フレーズ「幸せだなァ」が生まれるまで

 また、「君といつまでも」の有名な「幸せだなァ」という語りの部分が誕生した経緯が明かされる一幕も。

「レコーディングで聴いた、間奏の部分のオーケストレーションが素晴らしかった。それで、“幸せだなあ”って口に出したら、『それでいきましょうよ!』ってなったんだよ」

 トークは昔話だけにとどまらない。最近、桑田佳祐・原由子夫妻と、山下達郎・竹内まりや夫妻に加山夫妻が招かれて、皆で中華料理を食べたという豪華なエピソードも飛び出した。彼らは皆「若大将」に影響され、リスペクトしているということのようだ。

「うれしかったねえ。音楽の話なんかしないよ。この料理うまいねえ、とかそんな話」

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