結婚報道における女性タレントの妊娠報告は誰に必要なのか? 新井恵理那アナの発表で再燃
人気フリーアナウンサーの新井恵理那さんが結婚を発表。女子アナといえば先日は水卜アナの結婚報道もあったが、反応には大きな差が見られた。理由は新井さんが同時に妊娠を発表したことと、「みなさまへのご報告を予定していたなかで、お腹に命を授かったことがわかりました」という一文にあるようだ。
できちゃった婚は順序が違う、恥ずかしい、という価値観はまだ根強いせいか、女性有名人の結婚報告には「なお、妊娠はしていない」と注釈が入ることも多い。タレントはイメージ商売だし、アルコールのCMキャラクターを務めている場合などは、契約中の妊娠は違約金が発生するともいわれる。実際には、おめでたいことに対し違約金を迫る企業の方が悪い印象を与えるので、実行された例はほとんど聞かないが。とはいえ、清楚な雰囲気が売りのタレントであれば、ファンや企業へのイメージ対策という意味であえて報告しておくという考え方もあるのだろう。
一方で近年注目を集めているのは、「結婚準備中での妊娠判明」という説明である。ここに、どうも言い訳がましさを感じるという声は実に多い。妊娠がきっかけだったわけじゃなく、結婚を発表しようと思っていた矢先に気付いたんです、という説明は、できちゃった婚を暗に否定しているように聞こえる。おめでたい話なのだから堂々としていればいいのに、この期に及んで清純イメージを守りたいのかといら立つ人も少なくないようだ。
同様の説明を行った例では、年明けに片寄涼太さんとの結婚を発表した土屋太鳳さんや木村カエラさんがいる。なお結婚発表から2カ月ほどおいて、妊娠4~6カ月ということを発表する「時期ずらしパターン」もある。フジテレビ元アナウンサーの秋元優里さんや長谷川京子さん、伊東美咲さんなどがそれにあたる。ちなみに秋元さんは結婚発表時には「妊娠はしておらず」と報道され、長谷川さんや伊東さんは妊娠発表後「できちゃった婚ではなく事務所スケジュールでのタイムラグ」と念押しされていた。下衆の勘ぐりながら、時期を考えればわかることなのに何すっとぼけてんだと、余計な反発を生んでいたことを思い出した。
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