「井上尚弥vs亀田和毅」統一戦が現実的に! 実現するシナリオとは

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“兄弟ボクサー”といえば、前世界バンタム級4団体統一王者の兄・井上尚弥(30)と、先頃WBA同級王者になった弟・拓真(27)が真っ先に思い浮かぶが、少し前は亀田3兄弟がダントツで有名だった。長兄・興毅と次兄・大毅は引退したが、末弟・和毅(ともき・31)は現役だ。

 そしていま、尚弥と和毅は同じスーパーバンタム級に籍を置いている。

「当初は、この二人が拳を交える可能性は皆無と思われていました」

 と語るボクシングライターによると、

「尚弥は、バンタム級に続き、スーパーバンタム級でも4団体統一を狙っています。都合の良いことに、いまスーパーバンタム級は2人の王者が2本ずつベルトを分け合っていて、2人倒すだけで4本のベルトがそろう状態。しかも、2人の王者はいずれも尚弥との対戦を切望していたのです。尚弥より先にスーパーバンタム級にいた和毅も、階級を上げた尚弥との対戦を熱望していましたが、全く相手にされていませんでした」

4団体統一選を行う予定だったが…

 というわけで、尚弥は7月25日、いきなりWBC、WBO2団体王者のスティーブン・フルトン(28)とタイトル戦を行う。そして、

「その勝者が年内にWBA、IBF2団体王者のムロジョン・アフマダリエフ(28)と4団体統一戦を行う予定でした。ところが……」

 今月8日の防衛戦で、アフマダリエフがマーロン・タパレス(31)という格下の挑戦者に不覚を取ったのだ。

「誰もが予期せぬ大番狂わせ。尚弥陣営はまた一から4団体統一戦の段取りをしなければならなくなった」

 素人目には、アフマダリエフの代わりにタパレスと戦えばいいのではないかと思うが、ここで和毅の名が浮上する。というのも、

「一昨年、和毅はWBA挑戦者決定戦に勝利し、王者と対戦する権利を持っているんです。WBAはタパレスに和毅との対戦を指示する、つまり指名試合になる。それを新王者のタパレスが拒否することは難しい」

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