日本女性初のマラソン完走、小幡キヨ子 転機となった「佐渡での集団生活」(小林信也)

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 日本女性で初めて国内の主要マラソン大会を完走したのは1979年2月の別大毎日マラソンの小幡キヨ子だ。新潟県広神村(現魚沼市)に生まれ育ったキヨ子は、小出高校陸上部で400メートルと800メートルの選手。練習では10キロを約40分で走っていた。

「卒業したら働きながら栄養士の資格を取りたい」、名古屋の会社に就職を決めていた。が、高3の冬休み直前、人生は大きく転回する。

「陸上部の監督に呼ばれて体育教官室に行くと、知らない男性が座っていました」
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