「隆二の何を知ってるのか知らんけど…」 岸田総理襲撃の容疑者の父が取材に語った本心
「しょっちゅう怒鳴り声が」
この母親こそ木村家の大黒柱だった。一家を知る関係者が言う。
「隆二君がまだ幼い頃ですが、母親は百貨店の化粧品売り場で美容部員をしていました。ほかにも副業としてインターネットを使った通信販売ビジネスを立ち上げ、そのためのホームページも作成していました」
なお、木村家が暮らす川西市の自宅も母親名義で購入されている。他方、父親(57)については、
「運送業の『赤帽』をもともと一人で営んでいて、自宅のある川西市の隣、伊丹市の麺類製造業者の工場に出入りして、朝早くからうどんを運んでいましたよ。仕事のことを“シノギ”なんて呼んでいましたね」(同)
父親は目下家族と別居中だが、近隣住民も以下のように証言する。
「実は木村さんの家が移り住んできてから、しょっちゅう怒鳴り声が聞こえるようになりました。モノを投げたり、落とすような物音がして、うちは夜中に目を覚ますことも。ただし数年前にご主人が姿を消してからは、そうした物音は一切しなくなりましたね」
家庭内の不和か。家族の問題が木村の性格に影を落とさなかっただろうか。
実父は「語らないっていう一点張りですよ」
実父の携帯電話に連絡を取った。すると、
「お宅と事件と何の関係があんの? 営利目的やろ、お宅らは。なんでお宅の営利目的に僕が付き合わなきゃダメなの。そこからちょっと説明してよ」
メディアに警戒心を抱くのはもっともだろう。
「僕は容疑者のお父さんやね。容疑者(本人)じゃないよね。僕、関係ないじゃない。ただ、血がつながってるってだけで」
その理屈もたしかに間違ってはいない。事件の報に驚きはなかったのか。
「驚くとか驚かないとか、お宅に教える必要ないじゃないですか。なんで僕が語らなあかんのですか。語りませんけど大丈夫ですか」
語りたいことや説明したいことは?
「説明? 全然意味がわかりませんよ。何で僕が説明しないとダメなんですか。僕、何も語らないですけど。語らないっていう一点張りですよ」
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