「隆二の何を知ってるのか知らんけど…」 岸田総理襲撃の容疑者の父が取材に語った本心

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小学校の頃は「やかましいお子さん」

 混乱の中で爆発物がしばらく放置されたことは一部で問題視された。大事に至らなかったのは幸いか。

 とまれ漁師らの協力を得て和歌山県警が威力業務妨害の容疑で現行犯逮捕した木村隆二(24)は、手提げカバンの中に刃渡り13センチの果物ナイフもしのばせていた。

 住まいは、兵庫県川西市の閑静な住宅街に建つ一軒家だ。そこで母親(53)と姉(28)、学年がひとつ違いの兄(25)と暮らした。末っ子というわけである。

 今から約15年前、近所の県営高層住宅から現在の家に移り住んだ際、木村は8歳。地元の公立小学校に通う3年生だった。

 以後、小中学校を通じて木村容疑者と同級生として過ごした娘を持つ女性が言う。

「小学校の頃の彼について娘から聞いてるのは、元気がいいというよりはうるさい、やかましいお子さんやったと。目立ちたがり屋さんやったみたいやね」

 小学校の卒業文集に木村はこうつづっている。

〈将来の夢は、パティシエか発明家です。もしパティシエになったらいろんなお菓子を作りたいです。食べた人が秘密にしておきたくなるお菓子をいっぱい作りたいです〉

ここ数年はニートのような生活

 パティシエか発明家、さらには「将来の夢」がお題の寄せ書きには〈車屋の社長になると思いま!!〉とも記した夢多き少年時代。

 だが、地元の公立中学に入学すると、

「ひとりで大人しくするようになったみたい。なんや理由はわからんけど」(前出の女性)

 一部にはいじめが原因で不登校気味になったという報道も見られるが、これについて中学時代の同級生は首をかしげる。

「たしかに大勢とつるむような雰囲気ではなかったですが、彼には親しくしていた友人も一人いましたし、正直、学校に来てなかった記憶はありません」

 中学2年生の時には職業体験の感想文にこう書いた。

〈僕は、トライやる・ウィークで販売店の「新鮮館」で働かせていただきました。僕は、販売店での接客の仕事や袋詰めの仕事などに興味があり、一度やりたかったので体験できてよかったです。毎日、友達といっしょに袋詰めしていたので、袋詰めが早くなりました。(中略)仕事が終わるととても達成感がある〉

 それらから反社会性の萌芽めいたものはみじんもうかがえないのだが、

「ここ数年はもっぱらニートみたいな生活をしていたようです」(社会部記者)

 だとすれば、少なくとも夢に抱いたような労働の喜びとは縁遠い生活を送っていたとみえる。ただ、

「同居する母親との関係は良好だったらしく、近隣住民は木村が母親と一緒にガーデニングを楽しむ姿を何度も目撃しています」(同)

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