なぜ春ドラマが刑事モノばかりに? 専門家が教える注目作品とは
連続時代劇に…
地上波でなく配信で気を吐くのは米倉涼子(47)。Amazonオリジナルドラマの「エンジェルフライト」が3月から配信中だ。
さる芸能関係者は、
「テレ朝の『ドクターX』の時は1本450万円程度だったギャラが配信ドラマでは倍近くになっています。海外での活動も視野に入れ、いまは地上波よりもそちらに軸足を置いています」
米倉は20年4月、大手芸能事務所のオスカープロモーションから独立し、今に至る。そのオスカーでは小芝風花が孤軍奮闘中。今期はテレ朝「波よ聞いてくれ」(金曜23時15分)で金髪の主人公を演じる。
「小芝さんはもともと同事務所の武井咲の妹分というポジションでデビューし、コメディーもこなせる演技力が事務所内で高い評価を受けています。が、武井さんは現在育休中で本人が“仕事は控えたい”と事務所サイドに話しています。その分、小芝さんへかかる事務所の期待も大きいのです」(同)
小芝は下半期のスケジュールもびっしりだそうで、
「12月からNHKの新BSチャンネルが開局することを記念した連続時代劇ドラマへの主演が決定しています。江戸の商家を舞台にした原作モノで、これとは別のNHK-BSのドラマもあり、すでに秋は撮影の予定で埋まっているのだとか」(同)
俳優それぞれが秘めた事情を抱えているわけである。
ドラマ枠拡大の理由
もっとも、近年は各局がドラマ枠を拡大する傾向にある。先の木村氏いわく、
「民放地上波だけでもこの春から三つのドラマ枠が増えます。理由は明快で、配信ランキングでドラマが圧倒的だからです。1話で100万回再生は当たり前、300万回に達するものもあります。CM収入が頭打ちになる中で、配信によってネット広告や有料会員を増やすことで新たな金脈にしたいという狙いがあるのです」
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