なぜ春ドラマが刑事モノばかりに? 専門家が教える注目作品とは

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兄の選挙の行方は?

 だが、懸念材料は意外なところにあった。大泉の実兄で、元函館市職員の大泉潤氏(57)が同市長選への出馬を表明しており、初回放送の今月23日に投開票が行われるのである。

「大泉洋さんとともに江別市で育った潤さんは、早稲田大学法学部から函館市役所に就職しました。19年には保健福祉部長に就任し、コロナ対策や福祉分野で存在感を示してきた。昨年7月に出馬を表明した際、“弟さんに顔がそっくり”という点が評判となり、今回の選挙でも優勢が伝えられています」(地元記者)

 自民党が推す現職の工藤壽樹市長との闘いだが、楽観はできないと市政関係者。

「懸案は今年に入って立憲民主党が潤さんを支持し、『自民vs.立憲』という構図になりつつあることです。立憲が支持を打ち出す前は自民党支持者からも“次は大泉さん”という声が多かったのに、逆に支持層を狭める結果になりそう。政策面でも潤さんは北海道新幹線の函館駅乗り入れを検討する、という現実離れした公約を掲げており、不安視されています」

 下手をすれば、ドラマ放映中に兄の“悲報”がテロップで流れかねないのである。

業界関係者から好評なドラマは?

 かたや、春ドラマを彩る女優陣はどうか。

「ここ1、2年の流れとして主演女優の若返りがあります」

 とは、前出の吉田氏。

「深田恭子、綾瀬はるかといった中堅女優から芳根京子、橋本環奈らの若手にシフトしています。その流れの中でも、今期はフジの月曜22時『合理的にあり得ない』で主役の天海祐希さんにベテランならではの演技を期待しています」

 業界関係者から高評価を得ているのは、テレ東「かしましめし」(月曜23時06分)、「育休刑事」の2作品に出演する前田敦子(31)。

「俳優の勝地涼さんとの離婚後、ギャラが安くても出演してくれるようになった。オファーはかなり来ているようです」(先の幹部)

 ドラマ解説者の木村隆志氏によれば、

「前田さんは深い悩みを抱えた陰のある役柄を演じさせたら一級品だと業界ではいわれてきました。アイドル時代よりもいまの方が違和感なく見ることができます」

 木村氏イチ押しはフジ「あなたがしてくれなくても」(木曜22時)。

「上戸彩さん主演の『昼顔』のスタッフが集結し、監督の西谷弘さんは映像美で定評があります。主演の奈緒さんは過去に野島伸司さんの俳優養成学校に通っており、爆発力のある演技が持ち味です」(同)

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