大泉洋の実兄と現市長による「GLAY争奪戦」 TAKUROが両陣営にビデオメッセージを

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TAKUROによる応援メッセージが

「函館出身の『GLAY』を巡る争いも激烈ですよ」

 とは、別の市政関係者。

 GLAYはCDの総売り上げ約4千万枚を誇る、ビジュアル系ロックバンドのビッグネームだ。

「函館ではサブちゃんに並ぶ地元の大スター。とりわけリーダーのTAKUROさんは工藤市長と親しく、緑の島という埋め立て地や、函館アリーナでLIVEを行ってきたんです」

 ところが、だ。

 3月18日、大泉陣営の総決起集会が開かれた際、仰天の出来事が起こった。

「TAKUROさんの、大泉さんを応援するビデオメッセージが流されたんです。これにはビックリ。会場も“えっ、GLAYってそっちに行ったんだ”という空気が流れていましたよ」

 大泉陣営の関係者に聞くと、候補者が人を介して依頼したところ、TAKUROがこころよく引き受けてくれた――と説明するが、

「GLAYと工藤さんとの蜜月は有名でしたからね」

 そして、その関係者氏は6日後、もう一度目を白黒させることになる。

「市長のHPに『TAKUROさんより、ビデオメッセージをいただきました』とアップしてあるじゃないですか。彼は両方にメッセージを出しちゃっていたということですよね」

 TAKUROとしては、どちらが勝ってもいいように“保険”をかけたのか。方々に気を使い……芸能人も大変である。

「僕は知りません」

「二股」を掛けられた両候補者に聞いてみると、

「あれは応援メッセージじゃないですよ」

 と答えるのは工藤市長。

「“共にやりましょう”という趣旨で、だから私は中身をHPに載せていない。でも向こうは政治的に利用しているでしょう。公約も荒唐無稽ですし、有権者はだまされないように気を付けた方がいいと思います」

 一方の大泉氏は、

「公約に実現性がない? そんなことはない。やろうとしてこなかっただけですよ。TAKUROさんのメッセージはほんっとに心強かった。心からお礼を言いたいです。市長にもメッセージが出た? それは僕は知りません」

 投開票は4月23日。

 GLAYも気が気でないことだろう。

週刊新潮 2023年4月27日号掲載

ワイド特集「バカと無知の壁」より

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