メーガン妃、「息子の誕生日」優先でチャールズ国王の戴冠式を欠席も、英国でバッシングが起きない理由

国際

  • ブックマーク

席次が問題だったとする説も

 メーガン妃と親しい記者らが明らかにした欠席理由は「夫妻の長男アーチーの誕生日」。戴冠式と同日のため、我が子を優先したという。とはいえ、この理由を全面的に信用する向きはほぼない。

「アンドリュー王子とまとめて『安い席』に座らされるのが怖かったのではないか」としたのは、「テレグラフ」紙だ。さらに「デイリー・メール」紙も「ヘンリー王子は席次で頭がいっぱいになって出欠の返事を待たせた」とした。

 ロイヤルファミリーが集まる大きな公務や行事では、席次もニュースの1つになる。いわゆる「上席」となる最前列には、チャールズ国王と妹のアン王女、弟のエドワード王子といった顔ぶれが並ぶ。共通項は自身の「仕事」として公務に専念していることだ。

 もう1人の弟・アンドリュー王子は女性スキャンダルで公務から撤退した。母・エリザベス女王と父・フィリップ殿下の葬儀では実子として「上席」だったが、チャールズ国王の戴冠式でも同じと予測する声は少ない。ヘンリー王子も本来なら「上席」だが、王室離脱で公務から離れ、おまけに「王室批判」を繰り返している現状からするとやはり微妙だ。

 このほかにも「そもそも出席するはずがなかった」とする見方もある。これは王室職員も同じで、「夫妻で欠席」と考えていたようだ。ヘンリー王子の単独参列には驚きの声が、メーガン妃の欠席には喜びの声が上がったという。

最大の問題は兄・ウィリアム皇太子との溝

 チャールズ国王は、ヘンリー王子の参列を非常に喜んでいるという。しかし多くのメディアは、帰国したヘンリー王子と「家族会議」の予定はないと報じている。

 日程的な事情もあるだろうが、それよりも大きな障害は、兄・ウィリアム皇太子との深すぎる溝だ。たとえチャールズ国王との関係に光が差しても、ウィリアム皇太子との溝は簡単に埋まらないという見解は、どのメディアも見事に一致している。

 ヘンリー王子夫妻の「王室批判」は君主制を直接攻撃するものではなく、家族の人間性を糾弾する傾向が強い。そのメインターゲットが、チャールズ国王と妻のカミラ王妃、ウィリアム皇太子と妻のキャサリン妃だ。この4人の中で最も激怒しているのが、ウィリアム皇太子である。

 兄弟仲が悪化した主要因はメーガン妃だった。ウィリアム皇太子はかつて、メーガン妃と交際を始めたヘンリー王子に「忠告」を与えたという。ヘンリー王子は1月に出版した自叙伝『スペア』で、結婚後にメーガン妃をめぐってウィリアム皇太子と口論になり、暴力を振るわれたと明かしている。

 戴冠式当日はヘンリー王子の一挙一動が耳目を集めるだろうが、無論主役はチャールズ国王だ。「家族の事情」はあろうとも、まずは式がつつがなく終わることを祈りたい。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。