カルテル課徴金275億円でも「中部電力」会長vs.社長の「JERA」争奪戦 電気代高騰そっちのけ
社長解任動議
公正取引委員会は3月30日、電力3社に対し、独占禁止法違反(不当な取引制限)で史上最高額となる課徴金納付命令を出した。その額は中国電力が707億円超、中部電力が子会社の中部電力ミライズと合わせて275億円超、九州電力が27億円超で、総額1000億円を上回るケタ外れなものだった。
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2016年4月の電力小売りの全面自由化は、電力各社の収益悪化を招いた。価格競争が激化したためだ。そこで、関電が主導して中部電と中国電、九電の3社とカルテルを締結。...