中森明菜 小出し戦略が奏功したワケ

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「SNS自分発信時代」のアンチテーゼ的存在

 本人は昨夏にツイッターを開設しているが、約8か月で更新は3回のみ。ファンや大衆の前になかなか姿を現さない「SNS自分発信時代」のアンチテーゼ的存在感に、関心が高まっているのだとか。

「美貌や独特なキャラクター、そして今の時代にはない歌唱力は、全盛期を知る50代以上のおじさんファンが『明菜はやっぱりスゴい』と再認識するのは当然として『美人過ぎる』『マジで歌がうまい』『かっこいい』などと、明菜を知らない若い世代の反響もSNS上では散見されました。特に若い世代にとっては『なんで表に出てこないの?』と、あたかも未確認生物のような“都市伝説的存在”にもなっています。現在、メディアで見ることができる明菜は何年も前の映像であり、その人が今どうなっているのか知りたい、という興味も加わっていると思います」(ベテラン芸能レポーター)

 復活待望論は高まる一方だが、この人気はいつまでつづくのか?

「復活しそうでしない、するかどうか分からない…という、危うい状態が一番盛り上がるわけで。現状の期待感と、どうなるのかわからない、が混在する状況にあることが、明菜幻想をよりヒートアップさせると思いますね」(同)

 なかなかうまい仕掛けというかプロモーション戦略だが、明菜といえば、これまでも所属事務所やレコード会社、担当マネジャーとの間でトラブルになったり、明菜自身の情緒不安定が問題視されたりしてきた。

「そこが一番問題です。スタッフとの関係なくして、復活はおろか芸能活動の継続はあり得ません。長年、恋人関係にあった男性マネジャーとは決裂し、その男性の姉が今の事務所に関わっているといいます。今回の映画公開をきっかけに、紅白歌合戦担ぎ出しをねらうNHKはじめ、『明菜復活』で儲けようとする鼻息が荒い人たちと、センシティブすぎる明菜本人の意向がどこまで合致できるかが今後のポイントになると思います」(前出・関係者)

 明菜本人はファンを大事にし喜ばせたいという気持ちを強く持っているという。今回の肉声公開もその表れだが「伝説の歌姫」の姿をまた見ることはできるのか。

デイリー新潮編集部

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