キヤノンのドン・御手洗CEOに来年はあるのか?
来年の見通し
キヤノンをめぐっては、87歳の御手洗氏が3度目の登板を余儀なくされている現状などから、次世代を担う人材が育成されていないとの指摘が内外からなされてきた。
「グラスルイスの方も、田中・本間の両名が代表取締役副社長の座に長くいる現状に難色を示していると噂されています。したがって、仮に来年も同じ顔ぶれなら反対に回る可能性はあるでしょう。ISSの要求通りに1人でも女性役員を入れれば否決不可避の流れにくさびを打つことができるかもしれませんが、実力が伴っていなければ逆効果になることもあり得ます。そもそも、そのような存在がいればもっと早期にやっているよ!という話かもしれませんしね」(同)
御手洗氏にとっては、創業者一族の系譜に名を連ねる者としてのプライドもあるのかもしれない。とにかく、有無を言わせぬ業績を示すことが最大の対抗策ということになるだろうか。