単独訪米した岸田裕子・首相夫人 後援会長に恥ずかしそうに語った“予行練習の中身”は

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手を繋いで「予行練習」

 広島・三次市出身の裕子さんは、広島女学院高校から東京女子大へと進み、卒業後はマツダに就職。役員秘書だった23歳の頃、首相と出会い、翌年結婚した。当時のことを、自身はかつて「週刊新潮」にこう明かしていた。

〈お世話になっていた方の自宅でこたつを囲んだお見合いでした。部屋に入ってきたときのパッとした笑顔が印象的で〉

 裕子さんの小学校時代の同級生で、三次商工会議所の会頭を務める佐藤明寛氏が言う。

「小学6年生の時に私が児童会長で、彼女が副会長だったと思います。周囲に気を遣って前面に出るタイプではなかったけれど、学校行事が円滑に進むよう先生方と企画作りをする中で『こうしたほうがみんなが楽しめる』と、はっきり意見を言う一面もありました」

 とのことで、

「商工会議所でも、裕子さんに何度か講演を頼んだことがあります。人前で話すのは上手いのに、自分では『慣れてもうまく喋れるか緊張する』と、講演の中で言っていました。ファーストレディーというより、とっつきやすくて“垣根のない雰囲気”を持ち合わせている人ですね」(同)

 また「岸田文雄後援会」の伊藤學人会長も、

「外遊の時、空港で総理夫妻が一緒に飛行機に搭乗する姿を報道陣が撮影しますよね。そのために裕子さんは事前に、夫婦並んで手を繋ぎながら乗り込む“予行練習”をしたのだそうです。元々、半歩下がるようなタイプだし、『普段はしたことがないから』と、恥ずかしそうに話していましたよ」

 肝心の英語力についても、

「地元での選挙期間中は、裕子さんも平和公園や市の中心部の『本通り』を歩きながら市民と握手をします。広島には外国人観光客も大勢いて、日本の選挙運動を珍しそうに眺めているのですが、彼女は自分から英語で話しかけ、楽しそうにやりとりしている。そういうことが気負わずにできるから、日常会話は全然問題ないと思います」(同)

 政治アナリストの伊藤惇夫氏が言う。

「来月に広島で開催されるサミットが、今回の夫人訪米の念頭にあるのは間違いありません。晴れ舞台であるサミットの、それも議長国。各国首脳が配偶者同伴で訪れる中でも、とりわけ米国は重要です。その地ならしが、裕子夫人に課せられた任務だったのだと思います」

 現地で2泊3日の旅程を終え、帰途についた裕子さん。今回の渡航費用は公費で賄われるという。それに見合う成果が得られれば結構なことだが…。

デイリー新潮編集部

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