日テレが大谷翔平の動画使用権を10億円で獲得? これまでは「動く大谷」を放送できず

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10億円

 それが、コトここに至り方針の大転換があったという。

「大谷の動画すら流せないのだから、情報番組などでもテレ朝の後塵を拝するのは当たり前と反省した。そこでようやく、メジャーに関する動画をこの4月から使用できる権利を取得し、動く大谷を使えるようになったのです」(同)

 その取得のためには、

「10億円の巨費が投じられたとささやかれています」

 メディア文化評論家の碓井広義氏に感想を聞くと、

「現代の日本で大谷ほど幅広い層にアピールできるスターはいません。その一挙手一投足が、コロナや経済不況で閉塞感に包まれた日本社会を明るく照らすようです。もはや、神々しささえおぼえます。国文学者の折口信夫が言った“稀人(まれびと)”、つまりは異界から現れた神様にも似た存在になったと言っても過言ではないでしょう」

 だからもちろん、日テレも大谷に注ぐ視線は限りなく熱い。

「ゆくゆくは大谷にバラエティー番組のゲストとして出演してもらいたい。現在、そのための交渉チャンネルを探っているところです」(前出・日テレ関係者)

 今や神様仏様と崇められる人気者は本職のみならず、視聴率回復の起爆剤という重責をも担わされてしまっている。

週刊新潮 4月20日号掲載

ワイド特集「春の椿事」より

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