日テレ「だが、情熱はある」は低視聴率でスタート 社内で囁かれる“戦略ミス”とは
錦鯉とは異なる
「2人の芸人の半生を実話に基づいて描くこのドラマは、昨年夏に『ZIP!』内で放送された漫才コンビ・錦鯉をモデルにした5分ドラマ『泳げ!ニシキゴイ』に続く第2弾です。プロデューサーはじめ共通するスタッフは多く、お笑い業界の前評判も悪くはなかった。主演2人のファンも盛り上がっていました。もっとも、他の視聴者の反応は微妙でした。ファンしか盛り上がっていない状況に、上層部は『本当に大丈夫か?』と不安を募らせるようになりました。その不安が的中した形です」
何がいけなかったのか。
「いくつかの理由が考えられます。まず、ジャニーズファン頼みのキャスティングだったこと。そのため、企画自体が幅広い視聴者層に刺さらなかったのだと思います」
主演の2人ばかりがクローズアップされていた感は否めない。
「そして、このドラマの企画を聞いた時、『なぜ若林と山里をドラマ化する必要があるのか?』と疑問に思った人も少なくないと思います。売れないおじさん芸人だった錦鯉とは違い、すでに人気芸人である彼らの半生を描くドラマを見たいと思う視聴者は、それほどいなかったということです」
しかも、別々のコンビの片割れを一緒に描くというのは無理がある。なぜこの2人になったのだろう。
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