滋賀県民の常識「琵琶湖は動いている」は本当か 専門家が指摘する“縮小”する日本最大の湖の姿と「100万年後」の驚きの結末

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100万年後に日本海に到達

 また両側からプレートに押される力で、琵琶湖の“幅”も狭まっているという。

「琵琶湖の東岸と西岸の距離は過去10年間で年間5ミリ程度、縮まっていることが計測の結果によって分かっています。正確にいうと、琵琶湖は毎年2月から6月に収縮し、8月から12月に膨張期を迎えますが、結果的に収縮圧力のほうが強くなっています」(熊谷氏)

 さらに琵琶湖は徐々に沈んでいるとも。

「琵琶湖の最大水深は1960年代に103.6メートル程度でしたが、現在は約104.4メートル。それを裏付けるかのようにプレートの圧力によってできたと見られる、湖底から土砂やメタンガスを吐き出す“ベント”と呼ばれる噴出口が、琵琶湖の湖底に100カ所近く観測されています。琵琶湖が“移動している”という事実から、100万~300万年後には福井県を突き抜けて日本海へと流出する可能性も指摘されています」(熊谷氏)

 あの巨大な琵琶湖が消えるなど想像しづらいかもしれないが、現在、琵琶湖のある地は400万年前には3000メートル級の山がそびえ立っていたという。地球の歴史を振り返れば、何が起きても不思議ではないようだ。

デイリー新潮編集部

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