総工費880億円を投じて大改修 「京都競馬場」はどう変わったか

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360度パドックを取り囲む新スポット

 もっとも、このあたりの思い入れは、競馬ファンにはどうでもいいことだろう。ファンの関心はもっぱら880億円を投じた結果、どのくらいエキサイティングな競馬場になったかどうかにちがいない。

 そして、その点では期待してよさそうだ。新生・京都競馬場のメインスタンドは、鉄鋼と京都府産の木材を組み合わせた大屋根を擁し、見た目の美しさはもちろん、柔らかな印象を演出している。

 旧来、円形で「馬が見づらい」という声があったパドックは楕円形となり、2階には360度パドックを取り囲む「パドックリング」を設けた。

 歴代の三冠馬の馬像を並べた「三冠馬メモリアルロード」も競馬ファンの注目を集めそうである。

 またパドックにあったモチノキの大木は根腐れしていたため、幹の一部を使った時計が製作され、スタンド内に設置されることになった。

「佐々木蔵之介」や「長澤まさみ」が来場予定

 902日ぶりとなる新生・京都競馬場のグランドオープンは4月22日(土)。この日には俳優、佐々木蔵之介や東京スカパラダイスオーケストラも登場の予定。

 さらに開催2週目には、G1の天皇賞(春)が行われる。この日は長澤まさみも来場予定だという。

 ただし、オープン後2週間は、インターネットで指定席、または入場券の予約が必要なので、現地訪問を検討している方は注意が必要だ。

撮影・吉川 譲

週刊新潮 2023年4月20日号掲載

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