「ガンダム怖い」に「ジュゲムクエスト」… 「ヲタク落語家」の春風亭吉好が語る原点
「ガンダム怖い」に「ジュゲムクエスト」
高座で日常的に披露するヲタク落語は10作程度。が、吉好が作った噺(はなし)は「ツンデレ指南」をはじめ、古典「まんじゅう怖い」がベースの「ガンダム怖い」、同じく古典の「熊の皮」を模した「推しで嫁」、人気ゲーム「ドラゴンクエスト」に着想を得た「ジュゲムクエスト」など40作を超える。
「一般的な新作とは違って、ヲタク要素がふんだんのクスグリがメイン。といっても、コミックやアニメに詳しくなくても楽しめるよう、ツッコミなどを工夫して作ってあるんですよ」
秋葉原では落語会にとどまらず、メイド喫茶で働くメイドたちと街の清掃作業に参加することも。秋葉原は「ヲタク落語の原点」だそうで、3月7日に行われた真打昇進会見では「寄席にアキバの風を吹かせたい」と高らかに宣言してみせた。
「寄席といえば“古典落語の江戸の風”みたいなイメージが強いと思う。だけど、僕を応援してくれるアニメファンにも寄席に足を運んでもらって、一風変わった新しい笑いを取ることができればと思っています」
メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手(28)は投手と打者の二刀流。が、吉好は古典と新作、そしてヲタク落語の三刀流を目指す。
「僕は一生ヲタク。だから、ヲタク落語は死ぬまで続けることになるでしょう」
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