東京新聞・望月衣塑子記者がまた法相会見で大暴れ 間違いや意味不明な質問を繰り返した上、「私もショックでした!」
間違いだらけの質問
この”敵失”にいきり立ったのが、近ごろは「もはや記者ではなく活動家」と評されている東京新聞の望月衣塑子記者である。下記が彼女の質問だ。
「検察が公開した5時間の中には、いわゆる非常に問題視された、『鼻から牛乳』『わはははは』とか、『薬きまってるか』などの非常に問題だとされている入管側の発言等々が全く記録されていません。そういったところを意図的に5時間の映像に含んでいなかったかという点と、それから、今回のことを非常に皆さん考えてもらいたいというお話ですけれど、検察側には、裁判官から出向している検事さんという方たちもいらっしゃいます。もともと2月から3月の上映と言われていた上映が、三者協議のなかで6月21日と非常に遅くなりました……(後略)」
いつもながらとっ散らかった内容だが、まずは冒頭から。「検察が公開した」は誤りである。ウィシュマさん裁判は遺族が国を訴えた民事裁判であり刑事裁判ではない。「検察」という箇所は「国」もしくは「入管庁」とすべき。また、「公開した」という表現も事実を混同している。映像を「公開した」のは遺族側であり、国は映像を裁判所に証拠提出した立場である。
次いで、引っかかるのは「検察側には、裁判官から出向している検事さんという方たちもいらっしゃいます」という箇所だ。ここはまったく意味不明。この後も説明がないため、意図を汲み取るのは難解である。
「おそらく、国を当事者とする訴訟の代理人になる訟務検事の中に裁判所から出向している裁判官がいると言いたかったのでは。でも、だから何なんでしょう」(同)
自分の気持ちまで披露
11日の閣議後会見の質疑でも望月氏は同じ議題で再び「検察官」と口にした。
「おそらく、これは検察官が作り、その文書を二度にわたってそのまま読み上げたなと思っているんですけれども……」
批判を浴びた「勝手に編集」答弁のペーパーを「検察官」が作成したに違いないと言っているのだが、これも憶測に過ぎない。入管庁には確かに法務・検察から出向している検事もいるが、大半がプロパー職員だ。
さらに望月氏はこの質問の最後に、
「私自身も聞いていて非常にショックでした。撤回しないのでしょうか」
と自分の気持ちまでも語ったのである。前出の法務省関係者が呆れて言う。
「記者会見は記者の主観を述べる場ではないでしょう。さすがにこの一言には他社の記者たちも呆れかえっていたようです」
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