NHKストーカー被害者が看板番組に抜てき、桑子真帆アナが「番組変更」を直訴した理由 NHK人事の舞台裏
「闇が深い」
誰がどの番組を担当するかという議論は、毎年秋ごろから開かれる「選考委員会」で行われる。
「選考を行うのは役員クラスだし、中で何が話し合われたかは表に出ないので、完全にブラックボックス。誰かが“あの子でいいんじゃないか”と言えば鶴の一声で決まってもおかしくない体制なのです。だから女子アナの側も上に気に入られるのを重視する方向に行きやすい。その意味では闇が深いともいえます」(同)
ちなみに「船岡事件」で被害者となった女子アナは、
「“私が私が”と自己アピールが激しいタイプ。上には愛想がいいですが、周りや下にはキツイので現場の評判は良くない」(同)
和久田アナへの配慮
もう一人「自己アピールが激しいタイプ」として名前が挙がるのが、昨春から「首都圏ネットワーク」のキャスターを務めている上原光紀アナ(32)だという。
「彼女も広島時代に上に気に入られて東京に引き上げられたタイプです。彼女としては首都圏だけのニュース番組ではなく、別の看板番組をやりたいという思いがある。だから『船岡事件』の被害者アナが看板番組を担当し続けていることには不満を持っているようです」(同)
今春、多くの番組の出演者などが刷新される中、「目玉」として注目されたのが「ニュース7」。昨年夏に第1子を出産して育休に入っていた“絶対的エース”和久田麻由子アナ(34)がメインキャスターとして現場復帰を果たしたのだ。
「出産から1年も経っていない“スピード復帰”ですが、これは局側が強制したわけではなく、本人の希望があってのこと。和久田アナはできる限り仕事をやりたいタイプで、出産前もギリギリまで出演していました」(前出・NHK報道部門関係者)
復帰した和久田アナが担当するのは、「ニュース7」の月曜日~木曜日。
「昨年夏に出産したばかりの彼女に無理はさせられないとの配慮から、週4日間というある種の時短勤務となったようです。それによって、働かせすぎという批判もかわせると判断したと聞いています」
そう語る先のNHK関係者によると彼女への配慮はそれだけではなく、
「NHKの選挙開票速報のキャスターは代々『ニュース7』の担当アナが務めてきたのですが、4月9日に生放送された統一地方選の開票速報に彼女は出演しませんでした。NHKの開票速報は事前準備としてリハーサルを週に3回やることもあり、負担は相当なもの。そんな“重労働”は和久田アナにはさせられない、ということです」
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