「何てかわいそうな結末…」 台湾で勃発した「脱走ヒヒ騒動」
地方検察署が捜査を担当 真実は検死報告書の中に
農業委員会林務局の発表によると、命を落としたヒヒはアヌビスヒヒの雌で、体重は14キロ。台北動物園で死骸を検査した結果、左胸と右背中に明らかな傷、右臀部に打撲傷が確認された。
死因特定のための解剖は、翌29日に農業委員会の動物衛生研究所で実施された。一連の件に関する捜査は桃園地方検察署の担当になり、現在は検死報告書の公開が待たれている。
騒動の中で迎えた4月最初の週末、六福村テーマパークの駐車場には多数の観光バスが並び、以前と変わらない盛況ぶりだったという。しかし、ヒヒの飼育エリアがある野生動物園は、臨時閉鎖を示す看板が設置されていた。再開は現在のところ未定だ。
週明けには、動物の適切な管理と脱走に関する報告義務を怠ったとして、野生動物保護法違反で六福村テーマパークに5万台湾ドル(約22万円)の過料が科せられたことが明らかになっている。