神戸山口組の井上組長と盃を交わした人物が黒幕だった「ルフィ特殊詐欺」

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資金の上納は?

 気になるのはAから井上組長への上納についてだが、

「情報提供者によると、それはないということでした。むしろAが井上組長を騙(かた)って商売をしているということのようです。ただ、井上組長については以前からフィリピンで余生を過ごすこともあり得るとの情報もあり、どちらかと言うと井上組長側の資金が、意図せずA側に流れていた可能性は否定できないということでした。あくまでも可能性の話ですが」(同)

 Aについてはフィリピン警察はもちろん政府内にも食い込むほどの力を持つとされているが、一方で、日本の捜査当局もキーマンと見て、その動向に注目しているとされる。

「常に逮捕情報が出回っては空振りに終わるということが繰り返されていますが、ある意味で、フィリピン当局による身柄拘束の後に強制送還がいつあってもおかしくないと見る向きも少なくないようです」(同)

 Aは神戸山口組に所属することなく活動しており、井上組長との間でかわされたものは「裏盃」と呼ばれるようなのだが、いわゆる井上組長の舎弟が「ルフィ特殊詐欺」の黒幕だったという事実は日本の捜査当局も当然つかんでいるという。

デイリー新潮編集部

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