田中みな実がフジ「あなたがしてくれなくても」に出演 連ドラ9作目でそろそろ正念場か

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事務所移籍で女優に本腰

 TBS退社時の田中には女優をやるつもりがなかった。本人も当時は「大好きなアナウンサーという仕事をもう少し広い視野で、環境で、挑戦していきたい」とコメントしており、話す仕事を続けていく気だった。だから、所属事務所も宮根誠司アナ(59)、羽鳥慎一アナ(52)がいる「テイクオフ」を選んだ。

 だが、2020年に事務所を移籍する。広末涼子(42)や有村架純(30)ら有力女優が数多くいる「フラーム」に所属した。この時は「新しい環境に身を置き、より一層自身を追求し邁進していく所存です」とコメントした。

 アナから女優への転身を決意させた作品は女優第1作「絶対正義」に違いない。この作品の主演は、今ではフラームの先輩に当たる山口紗弥加(43)だった。NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」で気丈な新聞記者・御園を演じた演技派である。

 ほかに美村里江(38)、桜井ユキ(36)、片瀬那奈(41)が出演していた。田中、山口を含めた計5人が高校の同級生という設定で、山口が常軌を逸した正義心を持っていたため、全員の人生が大きく狂うという物語だった。田中はほぼ同世代の4人と一緒に仕事をしたことにより、演技の面白さに目覚め、同時に負けたくないと思ったのではないか。

 田中の連ドラのレギュラー出演は「あなたが――」で9本目。連ドラのほうは主演がまだないものの、番手はいつも上位なので、恵まれている。

 野際さんも主演作はフジ「コードナンバー108 7人のリブ」(1976年)など数えるほどだった。故・佐分利信さんが主演したTBS「悲の器」で1963年に女優デビューしてから、2017年に亡くなるまでの間、ほとんどが2番手、3番手かそれ以下。記録にはならないが、記憶に残るタイプの女優だった。

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