「マスターズ」が高視聴率を記録も…反リブゴルフの余波で生まれた憶測や深読みの数々

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PGAツアーを挑発?

 しかし、リブゴルフを激しく嫌う米メディアの一部からは、ミケルソンが言った「過去のマスターズ優勝者として、この戦いの一部に居られる」というフレーズに「挑発的な意味合いが込められている」と指摘する声が上がった。

 オーガスタ・ナショナルは今年のマスターズ開幕前に、来年の出場資格を発表。今年同様、リブゴルフ選手の出場を制限したり疎外したりする記載はなく、これまで通りマスターズ優勝者は「ライフタイム(生涯)」で出場資格を得られることが記されていた。

 それは「過去のマスターズ優勝者」として今年のマスターズに出場した6名のリブゴルフ選手、ミケルソンやリード、ダスティン・ジョンソン(米国=38)、バッバ・ワトソン(米国=44)、セルヒオ・ガルシア(スペイン=43)、シャール・シュワルツェル (南アフリカ=38)が、生涯にわたってマスターズに出場できることを示している。

 リブゴルフに批判的な米メディアの一部は「この資格が記されている限り、マスターズからリブゴルフ色を拭い去ることはできない。ミケルソンはそのことを誇示する意味で、『過去のマスターズ優勝者として』というフレーズをあえて口にして、PGAツアー側を挑発した」と書いていた。

 しかし、さすがにそれは深読みしすぎであろう。52歳にして2位タイに食い込んだミケルソンは、あくまでも自分の奮闘に満足感や喜びを感じていたのであって、リブゴルフに移籍したマスターズ・チャンピオンたちがマスターズに永遠に出場できることを自慢げに語った、とは私には思えない。

 実際、ミケルソンは「リブゴルフ」という言葉はまったく口にせず、彼が話し たのは「ここでいいプレーができた」「必要なときに必要なショットとパットができた」「とても楽しかった」という満足感、達成感ばかりだった。

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