「マスターズ」が高視聴率を記録も…反リブゴルフの余波で生まれた憶測や深読みの数々
「ゴルフの祭典」と呼ばれるマスターズ・トーナメントが現地時間の9日に閉幕した。昨年から続くPGAツアーとリブゴルフの対立の中で注目を集めた今大会は、選手の発言を巡ってメディアの憶測を呼ぶこととなった。【舩越園子/ゴルフジャーナリスト】
高視聴率を記録
今年のマスターズはスペイン出身のジョン・ラーム(28)とアメリカ人で現在はリブゴルフ選手のブルックス・ケプカ(32)が熱戦を繰り広げ、最後にはラームがグリーンジャケットを羽織った。
最終日9日の米CBSのテレビ中継は、過去5年間で最高の視聴率を記録。ロイター通信の記事によると、平均視聴者数は1206万人で、スコッティ・シェフラー(米国=26)が優勝した昨年のマスターズに比べ19%増えたという。
ラームとケプカの戦いが旧来のPGAツアーと新興のリブゴルフの対決のような形になったことが、人々の興味を喚起したと見ることはできる。
さらに言えば、オーガスタ・ナショナルのサンデー・アフタヌーンを盛り上げたのは最終組の2人だけではない。7アンダーの65 をマークし、通算8アンダーとしてリーダーボードを駆け上がったリブゴルフ選手のフィル・ミケルソン(米国=52)は、見逃すことのできない存在だった。
終わってみれば、ミケルソンとケプカが2位に並び、やはりリブゴルフ選手のパトリック・リード(米国=32)が4位タイ。上位6名のうちの半数の3名がリブゴルフ選手となった。
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