板野友美がインスタに料理写真を投稿しない“意外”な理由 「夫を立てる妻」より「稼げる妻」が支持される?

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工藤静香の轍は踏まず? 藤本美貴や辻ちゃんに見る「映え料理より仕事ができる女性」の再評価

 料理写真が話題の元アイドル妻といえば、なんといっても筆頭は工藤静香さんだろう。確かな腕前とレパートリーの広さはよく知られているが、肯定的コメントと同じだけ盛り付けや彩りにもケチがつく人である。炎上にも負けず独自の投稿を続け、鋼のメンタルといわれる彼女ではあるが、数年前には「映えないお料理投稿が続き」と断りを入れた時もあった。

 逆に映えばかり意識してもたたかれるのが難しいところで、結婚当初の小倉優子さんや熊田曜子さんらの料理もあれこれ言われていた記憶がある。芸能人による料理投稿は、多くの人の目に触れるもの。だからこそ品数も見た目も栄養バランスも完璧なものなんでしょうね、とチェックが入りやすいコンテンツなのだろう。

 けれども最近人気のママタレを見ると、料理上手アピールにこだわらない人の方が人気なのではないだろうか。例えば藤本美貴さんも料理写真は投稿するが、彩りや品数はおろか、写真の画角さえ気にしているようには見えない。むしろそのナチュラルさが共感を呼んでいるのか、寄せられるコメントはポジティブな反応ばかりだ。

 ブログ炎上の常連だった辻希美さんも、今やママタレに終わらない実業家という面が評価されるようになってきた。彼女もここ数年は、ホットプレートでのご飯ものや冷やし中華など、映えより量重視の写真が増えた。それは炎上対策や手抜きということではなく、求められるアイドル妻像の変化を捉えているからではないだろうか。

里田まいも起業……アイドル妻たちは「夫を立てる妻」より「稼げる妻」が支持される流れに?

 共働きが当たり前になってきた現代。凝った手料理よりは、夫の稼ぎに頼らなくても経済力を持つ自立したママの姿に共感や憧れを持つ女性が増えているのではないだろうか。ミキティや辻ちゃんの再評価を見てそう感じる。自分がいかに家庭的であるか、いかに夫を支えているのかを、手の込んだ手料理写真でアピールするやり方はもう古いと思われてもおかしくない。

 ちなみにアイドルとして最大の玉の輿ともいわれた里田まいさんも、先日起業したことを発表した。ひと昔前なら、夫を支えることに専念しろと批判が上がったことだろう。けれども夫の田中将大選手は、押しも押されもせぬ活躍を十分に見せてきた。プロ野球選手の寿命は思うほど長くないことを考えれば、今後を見越して「稼げる妻」であり続けることの方が「内助の功」にもつながるのではないだろうか。

 板野さんもアパレルブランドを立ち上げ、代表取締役を務めているという。実はミキティや辻ちゃんよりも、インスタのフォロワー数は多い。インタビューによれば今でも1日1回は必ず手料理を作るそうだ。けれどもSNSにおいては、料理より手がけた商品や自身の宣伝に使うことに切り替えている。いろいろと言われがちな彼女ではあるが、自身の影響力の使い方をよくわかっている賢さも感じる。手料理より仕事写真という選球眼を見せた板野さん、夫婦ともにワールドクラスでの活躍の期待がかかるのではないだろうか。

冨士海ネコ

デイリー新潮編集部

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