なぜ宮内庁広報室の初代室長にスパイ摘発の専門家が? “佳子さまが整形手術に失敗”などのフェイクニュースへの対抗策
工作に関与している人数は2千万人
国家ぐるみでフェイクニュースを流すといったことが、もはや小説や映画の世界の話ではないのは、ロシアなどを見れば明らかだろう。もちろん、現時点で容疑者が浮かんでいるわけではないが、警戒する必要があるのは間違いない。世界のインテリジェンス事情に詳しい国際ジャーナリストの山田敏弘氏が言う。
「中国にはネットの工作部隊『網軍』が存在します。現地で『網』はネットを意味しますが、近年は海外で中国を利するような世論操作、プロパガンダをネット上に仕掛けているとされています。米国の防衛政策シンクタンクであるジェームズタウン財団のレポートでは、正規やパートタイムのボランティアなど何らかの形で工作に関与している人間の数は2千万人以上にも及ぶそうです」
4月13日発売の「週刊新潮」では、広報の面で日本の皇室に大きく水をあけているイギリス王室の成功事例などと併せて報じる。
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