「最大の激戦区」参院大分補選 自民新人“銀座クラブママ”猛追の理由と地元での意外な評判
「ギャップ萌え」の効果?
その理由を地元市議(自民党所属)はこう話す。
「クラブママだけあって、50代や60代以上のオジサンたちからの受けは最初から良かった。支援に対する感謝の言葉や物腰も丁寧でソツがなく、デレデレする後援会関係者もいたほど。しかし一方で、銀座のママ時代の経験を前面に出すところが“鼻につく”といった声も少なくなかった。実際、地元の商工関連の青年部との会合で“変革には政治の力が必要だ”などの話をぶつと、決まって“上から目線で偉そう”といった感想も耳にしていた。でも街頭に立つうちに彼女自身に変化が見られ、地元有権者の反応も変わってきた」
“銀座ママ”の優雅さをかなぐり捨て、みずから聴衆のもとに駆け寄って支援を求めるなど、「その必死さが“ギャップ萌え”して奏功」(同)しているとも。さらに最近は演説内容にも変化が見られるという。
「当初の“大分の魅力を発信して日本一の観光県にしたい”などといった通り一遍のものだけでなく、“(リーマン・ショック時には)銀行からの貸しはがしに遭って、首を括ろうかというところまで追い詰められた”など赤裸々な体験も告白し、聴衆の足が止まる機会も増えています」(前出・地元紙記者)
負ければ「岸田と泉、いずれの責任問題にも発展する」と囁かれる注目選挙区。勝敗の行方は、いまだ与野党関係者ですら見通せないという。